2017年03月12日

[産経新聞] 【主張】朴大統領罷免 危機回避へ冷静さ回復を (2017年03月12日)

韓国の憲法裁判所が、職務停止中だった朴槿恵大統領の罷免を決定した。朴氏は即時失職し、60日以内に大統領選が実施される。

昨年秋、朴氏知人の国政介入事件が明るみに出て以降、韓国は指導者を失い、政治の停滞が続いてきた。罷免を受け、朴氏の支持者らが機動隊と衝突し、多数の死傷者が出るなどなお混乱は収まらない。

政府も国民も、国家の立て直しへ冷静さを取り戻してほしい。これ以上の政治の遅滞が許されない状況にこそ目を向けるときだ。

北朝鮮は弾道ミサイルの発射を繰り返し、核戦力の脅威は日増しに高まっている。VXを使った金正男氏暗殺事件は、金正恩政権の異常性を一層際立たせた。

韓国が正常な機能を失っていることが、危機をより大きくしていることも否定しがたい。

岸田文雄外相は「韓国とは北朝鮮問題で連携が不可欠だ。新政権とさまざまな分野で協力していかねばならない」と述べた。

北朝鮮の暴走阻止のため、連携する日米韓それぞれが、万全の態勢で策を練り、北朝鮮に圧力をかけることが最大の課題である。

慰安婦問題の最終的解決をうたった一昨年暮れの日韓合意を、韓国側が履行することも重要だ。日本公館前の慰安婦像撤去に向け、韓国政府首脳から前向きな発言はあっても、行動が伴わない。

続きを読む

これは韓国の国際的な信用にかかわる問題である。いかなる政権が誕生しようと、日本との約束は果たされなければならない。

気がかりなのは、世論に朴政権の政策の全てを否定する空気が広がり、左派系候補の多くが、同政権下の日韓合意の見直しなどに言及していることだ。

左派系候補は、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)や米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」韓国配備も疑問視している。

もはや「反朴氏」の戦いは終わったのだ。国際情勢を顧みず、大衆迎合的な発言を争うような大統領選を展開するのは、無責任かつ愚かなことである。

朴氏の罷免を大きく後押しした国民世論が、政経の癒着や格差の問題に目を向けさせたのは確かだ。ここは国民もいったん熱を冷ますときだ。次期政権には国と地域の安定がかかっている、そのことを改めて考えてもらいたい。
posted by (-@∀@) at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 産経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック