2008年11月28日

[産経新聞] 【主張】インド同時テロ 国際社会の結束で撲滅へ (2008.11.28)

インド最大の経済都市ムンバイで高級ホテルや鉄道駅を狙った同時多発テロが起き、日本人1人を含む100人以上が犠牲となった。テロはいかなるものであれ、断じて許すことはできない。人間に対する重大な敵対行為である。国際社会は改めて結束し、あらゆる手段を総動員し、忍耐をもってテロ撲滅の戦いを強めていかなければならない。

今回のテロでは「デカン・ムジャヒディン(イスラム戦士)」を名乗る組織が犯行声明を出した。このことからインドに関係するイスラム系テロ組織の犯行の可能性があるが、組織や目的など真相解明はこれからだ。

ただ、8カ所以上に及ぶ同時多発テロで、多数の実行犯がライフル銃や手投げ弾で武装し、直接襲撃に及んだことから、組織による犯行であることは疑い得ない。また、米英人を狙ったという客の証言もあるが、全体としては無差別テロの様相である。

テロの犠牲となった三井丸紅液化ガスの津田尚志さん(38)の無念はいかばかりであったろうか。だが、罪のない一般の人々を容赦なく殺害するテロリストたちは、その無念さ、遺族の悲しみなどは一顧だにしないのだろう。その罪の重さは深刻だ。

「テロとの戦い」の原点となった2001年9月11日の米中枢同時テロでも、国際テロ組織アルカーイダは、米国を標的にしたと言った。しかし、3000人にも及んだ犠牲者の中には、欧州、アジア、中東、中南米など60カ国以上の外国人が含まれていた。日本人も24人が犠牲となった。

今回のテロでも多くの一般人、外国人が含まれていることだろう。無差別テロの恐ろしさである。国際社会は、テロとの戦いが一段と深刻さを増していると認識すべきだ。

インドではこれまでもテロが頻発している。その多くはイスラム過激派とヒンズー教徒、インドとパキスタンの対立などが背景にあった。両国にはまず、対立の原因を取り除く努力を期待したい。

と同時に、国際社会の協力も欠かせない。日本もインドとの間で繰り返し、テロとの戦いでの協力をうたっている。

アジアで1位と3位の経済国どうしの日印は、ますます経済関係の強化を進めようとしている。そのためにも、安全対策には万全を期さなければならない。
posted by (-@∀@) at 06:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 産経新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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